「こどもNISAって聞いたけど、何が変わるの?」
「ジュニアNISAとは違うの?」
「教育費の準備に使えるなら、今のうちに知っておきたい」
最近、こんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
NISA、新NISA、ジュニアNISA、こどもNISA。
似たような言葉が多くて、正直少し分かりにくいですよね。
私も最初は、
「また新しい制度?」
「結局、何が違うの?」
と思いました。
でも調べてみると、2027年から始まる予定の「こどもNISA」は、子どもの教育費や将来のお金を考える家庭にとって、知っておきたい制度だと感じました。
今回は、子育て世代に向けて、こどもNISAの基本をできるだけ分かりやすくまとめます。
※本記事は2026年6月時点で公表されている情報をもとにしています。制度の詳細は今後変更される可能性があります。最新情報は金融庁や各金融機関の公式情報をご確認ください。
こどもNISAとは?
こどもNISAとは、2027年から始まる予定の、18歳未満向けの非課税投資制度です。
簡単に言うと、
「子ども名義で投資ができ、運用益が非課税になる制度」
です。
現行の新NISAは、原則として18歳以上が対象です。
そのため、子ども名義で新しくNISA口座を作ることはできません。
そこで、0歳から17歳までの子どもも使える仕組みとして、こどもNISAが予定されています。
イメージとしては、成人向けの新NISAの「つみたて投資枠」の未成年版に近い制度です。
ジュニアNISAとは何が違う?
以前は、未成年向けの制度として「ジュニアNISA」がありました。
しかし、ジュニアNISAは2023年末で新規口座開設が終了しています。
ジュニアNISAは、子どもの教育資金づくりに使える制度でしたが、
「18歳まで原則引き出せない」
という点が使いにくいと言われていました。
教育費は大学だけでなく、中学受験、高校受験、塾代、部活費など、18歳より前にも必要になることがあります。
こどもNISAでは、一定の条件を満たせば、12歳以降に払い出しができる予定です。
この点は、ジュニアNISAよりも柔軟になりそうです。
こどもNISAの基本内容
現時点で示されている内容を、ざっくり整理すると以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0歳〜17歳 |
| 開始予定 | 2027年1月以降 |
| 年間投資枠 | 60万円 |
| 非課税保有限度額 | 600万円 |
| 投資対象 | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託 |
| 払い出し | 12歳以降、一定条件のもと可能 |
| 18歳以降 | 成人向けのつみたて投資枠へ移行予定 |
年間60万円ということは、月にすると最大5万円です。
ただし、上限いっぱい使う必要はありません。
月1,000円、月3,000円、月5,000円など、家計に無理のない範囲で考えることが大切です。
教育費準備に使える可能性がある
こどもNISAが注目されている理由のひとつは、教育費の準備に使える可能性があることです。
子どもの教育費は、急に大きく増える時期があります。
特に、
- 中学受験の塾代
- 高校受験費用
- 私立高校の入学金
- 大学進学費用
- 一人暮らしや仕送り
などは、まとまったお金が必要になります。
現金で準備しておくことはもちろん大切です。
一方で、使うまでに10年以上あるお金については、投資で少しずつ育てるという考え方もあります。
こどもNISAは、その選択肢のひとつになりそうです。
12歳以降は払い出しできる予定
こどもNISAでは、12歳以降に一定条件のもとで払い出しができる予定です。
ただし、自由にいつでも引き出せるというより、
- 子どものための資金であること
- 子ども本人の同意があること
- 親権者などが金融機関へ手続きすること
といった条件が設けられる見込みです。
つまり、親が勝手に自由に使えるお金ではなく、あくまで子どもの将来のためのお金として考える必要があります。
この点は、記事を読んだ方にも誤解されやすい部分なので注意が必要です。
18歳になったら成人用NISAへ移行予定
こどもNISAの資産は、子どもが18歳になると、成人向けのNISAへ移行する仕組みが予定されています。
これにより、子どもが成人してからも、資産形成を続けやすくなると考えられます。
親が子どものために始めた積立が、将来、本人の資産形成の第一歩になる。
そう考えると、お金の準備だけでなく、子どもにお金の知識を伝えるきっかけにもなりそうです。
こどもNISAは親のNISAと併用できる?
こどもNISAは、親名義の新NISAとは別の枠として使える予定です。
たとえば、親は親名義の新NISAで老後資金や教育費を準備し、子ども名義のこどもNISAで子どもの将来資金を準備する、という考え方もできます。
ただし、ここで大切なのは、
「枠があるから全部使わなきゃ」
と思わないことです。
新NISAもこどもNISAも、上限まで使う必要はありません。
家計に余裕がないのに無理をして投資額を増やすと、日々の生活が苦しくなってしまいます。
まずは生活防衛資金や近い将来に使う教育費を現金で確保すること。
そのうえで、余裕資金の範囲で考えることが大切です。
贈与税にも注意が必要
子ども名義の口座に親や祖父母がお金を入れる場合、贈与税についても確認しておきたいところです。
一般的に、贈与税には年間110万円の基礎控除があります。
こどもNISAの年間投資枠は60万円の予定なので、それだけを見れば110万円以内です。
ただし、注意したいのは、贈与は「受け取る人ごと」に1年間の合計で考えるという点です。
たとえば、親から60万円、祖父母からお祝い金やお年玉などを受け取った場合、それらが合算されます。
年間110万円を超えると、贈与税の申告が必要になる可能性があります。
税金について不安がある場合は、税理士や税務署など専門家に確認するのが安心です。
早く始めるほど時間を味方にできる
投資には、時間を味方にする考え方があります。
たとえば、子どもが0歳の時から少額で積み立てを始める場合と、10歳から始める場合では、運用できる期間が大きく違います。
もちろん、投資なので必ず増えるわけではありません。
元本割れする可能性もあります。
それでも、長い期間をかけてコツコツ積み立てることで、短期間で一気に準備するよりも、家計への負担を分散しやすくなります。
こどもNISAは、教育費を一気に準備する制度ではなく、時間をかけて少しずつ備える制度として考えると分かりやすいです。
2027年までにやっておきたい準備
制度開始は2027年予定なので、今すぐ焦って手続きする必要はありません。
ただ、今のうちに準備しておくと、開始時に慌てずに済みます。
① 親の家計を整える
まず大切なのは、親の家計を整えることです。
毎月の収支が赤字の状態で投資を始めると、生活が苦しくなります。
先に、
- 固定費の見直し
- 生活防衛資金の確保
- 教育費の現金準備
- 親自身のNISA方針
を確認しておくと安心です。
② 子どもの教育費の時期を確認する
子どもが何歳の時に、どんなお金が必要になりそうかを考えておきます。
中学受験をするのか。
高校は公立か私立か。
大学進学時にどのくらい準備したいのか。
すべて正確に決める必要はありませんが、ざっくりでも見通しを持つと、投資に回せる期間が考えやすくなります。
③ 少額で積み立てる金額を考える
こどもNISAは、上限を使い切る必要はありません。
月1,000円、月3,000円、月5,000円でも、始める意味はあります。
大切なのは、家計に無理なく続けられる金額にすることです。
教育費の準備は、短距離走ではなく長距離走です。
続けられる金額が、その家庭にとっての正解です。
こどもNISAの注意点
こどもNISAは便利そうな制度ですが、注意点もあります。
元本保証ではない
投資信託で運用するため、元本割れのリスクがあります。
教育費として使う予定のお金をすべて投資に回すのは危険です。
現金と投資のバランスを考えることが大切です。
近い時期に使うお金には向かない
数年以内に必要な入学金や受験費用は、現金で準備する方が安心です。
こどもNISAは、10年以上先に使う可能性があるお金や、子どもの将来資金として考える方が向いています。
制度内容は変更される可能性がある
2026年6月時点では、制度開始予定として情報が公表されていますが、詳細は今後変更される可能性があります。
金融機関ごとの対応や口座開設方法も、今後発表される内容を確認する必要があります。
まとめ|こどもNISAは教育費準備の選択肢のひとつ
こどもNISAは、子どもの将来に向けて、少額から非課税で積立投資ができる制度として期待されています。
ただし、
「これさえやれば教育費は安心」
という魔法の制度ではありません。
投資にはリスクがありますし、教育費には現金で準備しておきたいお金もあります。
大切なのは、制度を正しく知ったうえで、わが家に合う使い方を考えることです。
まずは、
- こどもNISAの基本を知る
- 親の家計を整える
- 教育費の時期を確認する
- 無理のない積立金額を考える
この小さな準備から始めてみましょう。
子どもが小さい今だからこそ、時間を味方にできます。
焦らず、無理せず、わが家に合った形で教育費の準備を進めていきたいですね。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品や投資行動を推奨するものではありません。投資には元本割れを含むリスクがあります。制度内容や商品内容は、必ず金融庁や各金融機関の公式情報をご確認ください。
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